ナポリは木曜日(日本時間では金曜日の早朝)にアタランタとのアウェー戦、そして日曜日(日本時間では月曜日の早朝)にはホームでのローマ戦を控えているが、この2試合は、望みの薄いチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権をどうにか手繰り寄せるための連戦となる。
ホームではフェルナンド・ジョレンテへのチャージに対してPKを貰えず、その流れで失点を喫したがために、2-2のドローで終わったアタランタとのゲーム。不幸中のほんの些細な幸いは、木曜日のアタランタに勝利すれば、当該チームの成績では上回れることだ。これで万が一勝ち点が並んだ場合でも、順位表の上ではナポリが一歩前に出ることができる。
だが、そんなことを考えるよりも、死ぬ気で勝ちにいかない限りは道は開けない。先日のSPALとの一戦では、ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ、ディエゴ・デンメ、ピオトル、ジエリンスキらの完全温存に成功し、加えて良質なプレーの連続で、状態の良さをうかがわせたナポリ。アタランタ戦では、筋肉系の問題を抱えるアランとジョレンテが不在だが、コスタス・マノラスは復帰し、ほぼ万全な状態で臨むことができる。
『Gazetta dello Sport』によると、予想されるナポリのスタメンは以下のようになっている。
GK:オスピナ
DF:ディ・ロレンツォ、マクシモヴィッチ、クリバリ、マリオ・ルイ
MF:ファビアン・ルイス、デンメ、ジエリンスキ
FW:ポリターノ、メルテンス、インシーニェ
先に触れた通り、アランとジョレンテはベンチから外れ、ケヴィン・マルクィも残り2週間ほどはアウトとなる見通し。
一方のアタランタは、ホセ・ルイス・パロミーノが出場できないようで、ルスラン・マリノフスキーも出場停止。3CBの一角にはマッティア・カルダーラが入りそうだ。
アタランタのスタメン予想は以下の通り。
GK:ゴッリーニ
DF:トロイ、カルダーラ、ジムシティ
MF:ハテブール、デ・ローン、フロイラー、ゴゼンス
FW:イリチッチ、D.サパタ、パプ・ゴメス
恐らく前からアグレッシブにプレスをかけてくるアタランタに対して、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が仕込むビルドアップがどこまで機能するかが焦点だ。ここまでは割と守備面の固さがクローズアップされている感の強いガットゥーゾだが、ボールポゼッションにも拘りを持っているご様子。
かつてスペインのチームと試合をした時がきっかけだそうだが、『Football ITALIA』によると、以下のように語っている。
「私はプレスをかけようと頑張ったが、彼らはすぐにボールを離してしまい、私はただフィールド中央に残されてしまうだけだった。試合が終わってから、イタリアとは全く異なるゲームをしていたことに気づいたよ。だが今は、イタリアでもフットボールは変化し、パスゲームをするチームは増えている。」
「私が選手だった時とは違うんだ。私はあまりリスクを払わないようにして、ポゼッションを保つのが好きだ。」
確かにSPALとの試合では、先にも述べた通り素晴らしい攻撃を構築していたが、今度のゲームはレベルが違う。ジャンピエロ・ガスペリーニのもと、激しいマンツーマンプレスからのカウンターで、ゴールマウスを襲ってくるアタランタが相手だ。ガットゥーゾが就任してから、どれだけのモノをチームに仕込むことができたのか、一種のモノサシとなる試合になることだろう。
とはいえだ、結局なにがなんでも、どんな形でも勝ってくれればノー問題。とにかく勝って、CLへの夢を見させてくれ!