ナポリからのGIFT

少しでもナポリに興味を持つ人が増えれば、と思い、書いています。ただ、稀にプライベートの事も。

サッスオーロにしてやられたナポリ、妥当な敗戦

 

サッスオーロに0-2の敗北を喫したナポリだが、ロベルト・デ・ゼルビ率いるこのチームは、序盤とはいえ2位と3位が対するビッグゲームにて、やはり良いパフォーマンスを見せてきた。ここ数年の間、攻撃的な姿勢を見せている彼らだが、今節も現在得点数でリーグトップを行く数字が示すとおり、その恩恵をまざまざと見せつけた。ドメニコ・ベラルディ、フランチェスコ・カプート、フィリップ・ジュリチッチという主力を欠く中のゲームだったが、ナポリは完敗。相手の攻撃を寸断した後のカウンターは威力を発揮したナポリだったが、後半のショートパスを組み合わせた攻撃も含め、得点を奪うことはできず。この試合では半分以上の場面でサッスオーロに主導権を握られた

 

今回はこのゲーム展開について、イタリアの『UltimoUomo』が解説していたので、それ翻訳し、振り返っていこう(一部省略(諦めたから)&Morotti加筆あり)。


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デ・ゼルビはこの試合、3人の攻撃陣を欠きつつもそれを補い、かつ、ジェンナーロ・ガットゥーゾナポリが敷く4-2-3-1に対抗するという2つの難題を達成しようとゲームプランを構築した。カール・アイハンを右SB、ロジェーリオを左SBに置く4-2-3-1で守備時のシステムを組んだものの、ポゼッション時は、アイハンが中央に寄り、ロジェーリオが1個前進するという3-4-2-1にシフト。

 

ナポリは、ビルドアップの段階から綿密なチームを相手にしようとする際、縦パスを通さないようにしながらもチームの重心を上げて、更には相手のバックパスにも素早く反応し、プレッシャーをかけようとする。確かに今回、この作戦は数回当たり、チャンスを作ることに成功した。ヴィクター・オシメンの決定機がアンドレア・コンシーリに阻まれなければ、ゲームがどうなっていたかは分からない。

 

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決定機を逃したオシメン(写真はAZ戦のモノ)(ナポリ公式より)

 

だがサッスオーロもこれに対抗。メルト・ミュルドゥーとロジェーリオを両ワイドに配し、マヌエル・ロカテッリとマキシム・ロペスよりも高い位置に置く。更にはジェレミー・ボガとハメドジュニオール・トラオレをライン間に回し、ナポリのドイスボランチの背後を動き回らせた。これは、先程記した3-4-2-1よりも、実質的には3-2-4-1に近い事を意味している。これによって、サッスオーロのDF3枚に対してナポリFW陣は2枚。数的優位となったCBや、時にはボランチ2枚から良質な縦パスをライン間のボガやトラオレらに送り込み、スピードアップをする場面が多く見られた。特にロカテッリに関してはこのゲーム最多のパス本数を記録し(88本)、(守備面も含め)見事なパフォーマンスを披露した。

 

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サッスオーロの「3-2-4-1」(UltimoUomoより)

 

更には、奇しくも前ナポリのヴラド・キリケシュも重要な働きをする。低い位置で追い込まれかけた時や自チームのゴールキックの際は、脇の2枚のCB(右のアイハン、左のフェラーリ)よりも高めの位置を取り、ナポリの2枚のFW(オシメンとドリース・メルテンス)のマークから外れる。この組み立てでキリケシュにボールが渡ること自体は多くはなかったが、得意(なのか?)の攻撃性能を活かし、ボールを運ぶ場面も見られた。

 

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キリケシュのポジショニング(UltimoUomoより)


センターラインにジュリチッチとカプートというチームの核を欠きつつも、ここまでのコントロールを見せることができた要因として、もう一人のキープレイヤーであるロカテッリの横に置かれたM.ロペスの貢献も見逃せない。ネガティヴ・トランジションの際に問題となりがちな欠点もあるこのフランス人MFだが、サッスオーロとしてはポゼッションの時間と質を上げることで、そのリスクも極力下げた。

 

とはいえ、サッスオーロも完璧だったわけではない。ボガのコンディションはそこまで万全ではなかったし、右の高めの位置(3-2-4-1の右ワイド)に置かれたミュルドゥーは、長い距離のランニングの質は低かった。逆サイドのロジェーリオが効果的だったのとは対照的だ。右サイドはやや危機に瀕しており、デ・ゼルビのこれらの戦略が凶と出る可能性もあった。だが、三角形を作り、近い距離で上手くパス回しをするなど、効果的に組み立てることが出来ていたのもまた事実だ。

 

一方のナポリサッスオーロの攻撃に対応するのに精一杯だったか、やや不正確な場面も見られた。また、デ・ゼルビは守備時の重心を低く設定し、オシメンの動き回るスペースを限定。それによってメルテンスがラインかンで効果的にボールを受けとる事が出来る機会も減少。実際、デ・ゼルビは試合後、オシメンに対してDFラインを高くしすぎないようにしたと告白している。サッスオーロは、ナポリの攻撃に対して注文通りのディフェンスを見せたと言って良いだろう。

 

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重心を低めに設定し、コンパクトなサッスオーロ(UltimoUomoより)


ナポリはオシメンとメルテンスのタンデムで優位性を産み出せず、イルビング・ロサーノとマッテオ・ポリターノの出来も今一つで、大きな危険になることはなかった。また、右のミュルドゥーは、ブロックを形成する際(上の写真でもわかるとおり)、時には5バックを形成するほどラインを下げ、スペースを埋めることに専念。エルセイド・ヒサイとロサーノのコンビでは、この位置の攻略が出来ず仕舞いとなり、ワイドに開いて幅をとるヒサイにしろ、その隙をついて内で受けようとするロサーノにしろ、単に技術的な面で限界が見えそうな展開でもあった。また、メルテンスが左から飛び込む形でチャンスを作ったが、それも生かせず。いわゆる「ナポリの十八番」の逆サイドパターンだったが、枠に収め切れなかった。

 

この試合は、サッスオーロのビルドアップに対してナポリが効果的にプレスをかけ、カウンターで仕留められるかどうかがキーだったはずだ。ゲーム序盤は上手くハメる事も出来ていたナポリだったが、サッスオーロは一枚上手だった。スペースを見つけるのが上手く、ガットゥーゾにとっては失望の一戦となったに違いない。2失点が、結果的には微妙な判定でのPKと、主審に抗議している間にM.ロペスにしてやられたカウンターで、流れから崩された形からのモノはなかったとは言ってもだ。守備面ではなんとか上手く戦えていたが、攻撃面でのインパクトに欠け、カウンターでも決定機を逸する場面が目立った。

 

アタランタ戦で素晴らしい勝利をあげたのと比べれば、その出来は尚更悪く映る。あのゲームのようにハイプレスをかける相手に対しては、このゲームとは逆に、オシメンに広大なスペースが与えられ、それに伴い2列目の動きも活性化するはずで、特にロサーノはその恩恵を最も受けている。ここまで4ゴールをあげ、インパクトを残している。だが、相手に引かれたときに崩しきる手札に乏しいのが、今のナポリの弱みだ。

 

サッスオーロにとっては、自分達の価値を示したゲームであることに間違いはない。このまま上位戦線に残り続けられるほど甘くはないだろうが、少なくともトップグループに対抗できるだけの実力は持っているだろう。一方のナポリ。数年前自分達が行っていたようなゲーム展開をされて、冷水を浴びせられた形だ。だが、今後はピオトル・ジエリンスキも本格的に起用できるようになり、更にはロレンツォ・インシーニェは早くもグループ練習に復帰した。ここまで初戦を除いて4-2-3-1で戦うガットゥーゾだが、昨季機能させた4-3-3へのシステム変更の判断に加えて、ポゼッションの質とクリエイティビディを格段に上げる2人の良さをどう生かしていくのか、要注目。引いた相手を崩すに至らない、という課題を解決できる糸口を、今のナポリで、共に左サイドで長くプレーしてきた彼らなら引き出せるはずだ。

 

 

アラン:「スクデットを獲得できなかったのは、今でも辛い」

 

この夏ナポリからエヴァートンに移籍したアランナポリで出場機会を失いかけていた最中、恩師カルロ・アンチェロッティの求めに応じた形での移籍だった。本拠地グディンソン・パークで5年間プレーする契約を交わしたアランだが、この度エヴァートンの公式サイトナポリでの過去についてを語っている。

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ナポリ時代のアラン(ナポリ公式より)

 

 「ナポリで過ごした5年間は素晴らしいモノで、その機会を与えてくれた(アウレリオ・デ・ラウレンティス)会長には感謝している。そして僕に愛情を持ってくれたファンにもだ。」

「サッリの下では、僕らプレイヤーはボールをどうするべきか正確に分かっていたし、そしてピッチ上で互いを見つけられる場所も分かっていた。僕らは……、何と言えば良いかな…。いつもチームメイトがどこにいるのか常に知っていたんだ。僕らは調和している、という言葉以上に調和していたんだ。サッリの下では、個人としてもチームとしても、ファンタスティックな3年を過ごさせてもらったよ。皆が僕らのフットボールを称賛し、ナポリのゲームを観るのを楽しみにしてくれた。」

スクデットを獲得できなかったのは、今でも辛い。それがあのチームに残されている傷でもある。あの(17-18)シーズンは素晴らしい時を過ごし、全てが可能だったが、残念ながらそれでも十分ではなかった。ナポリのファン達はイタリアでチャンピオンになるのを長い間待っていて、そのタイトルに値していた存在だ。情熱もあったし、スクデットを勝ち取る正しい時ではあったが、上手くいかなかった。いかんともし難い悲劇だったけど……、それでも顔を上げてシーズンは終えたよ。」

 

また、昨シーズン途中での合宿騒動についても触れている。カンピオナートでローマに敗れ(1-2)、その次にチャンピオンズ・リーグ(CL)のザルツブルク戦を控える中での騒動だったが、アランにとっては、やはり難しい時期を過ごしていたようだ。

「僕らはいくつかのゲームを落とし、様々な議論が生まれ、難しい時間だった。それでも、ナポリで過ごした5年間においては、それはほんの僅かな瞬間だ。ああいったことが起きて、僕はそれから学んだこともあるし、今では苛立ちなんて何も感じていないよ。」

 

ナポリでは公式戦で通算212試合に出場し、類稀なるボール奪取能力と抜群のスタミナを武器に、チームを支え続けてくれたアラン。ナポリでの5年間は、彼にとっては素晴らしい経験だったようだ。惜しむらくは、スクデットを獲得できなかったことだろうが、現在好調の新天地エヴァートンで、更なるタイトルを獲得することを願っている。

 

【20-21シーズン】ナポリ 選手紹介

 

メルカートも終わり、陣容が出揃った各チームにおいて、ナポリの「補強採点」は、イタリア各紙において軒並み高得点。確かに、放出を完了させられなかった選手は幾人かいたものの、新戦力と既存戦力の融合はここまで悪くないように映る。
今回はそのナポリの面々を紹介していくという毎年恒例の企画。ただし、縛りとして「100文字(最終読点込みで101文字の場合有)」で行ってみた。どこぞの選手名鑑に対抗している、などとは言わないが、おそらくは紹介文の質では負けていないと自負している(したい)ので、ぜひご覧いただきたい。尚、紹介分の前には、■国籍、■所属年数、■昨シーズンの成績、を載せている。これは完全に某雑誌のパクリであるが、お許し願いたい。
(写真は全てナポリ公式より)

 
 

GK/#1 /アレックス・メレト

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■イタリア代表
■3年目
■22試合/0得点

手足の長さを生かしたセービングが武器で、反射神経も抜群。昨季はコッパ・イタリア決勝でチームを優勝に導くPKストップを披露するなど、ビッグセーブも多い。正GK争いに勝つためには、足元の技術向上が必須だ。

 

 

GK/#16/ニキータ・コンティー

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■イタリア
■1年目
■32試合/44失点(ヴィルトス・エンテッラ)

プリマ出身の24歳。レンタル先では過去3シーズン連続で30試合以上ゴールマウスを守った。ベニテス時代には何度かトップチームに召集を受けており、影のチーム古参組。オフには2025年までの契約延長にサイン。

 

 

GK/#25/ダビド・オスピナ

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■コロンビア代表
■3年目
■17試合/0得点

メレトからスタメンを奪うなど、ベテランの意地を見せた昨季だが、今季は再び横一線からスタート。とはいえ控えに置かれても文句は口外せず、プレーも一流。怪我こそ多めだが、プロフェッショナルの鏡といえる存在だ。

 

DF/#2/ケヴィン・マルクィ

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■モロッコ代表
■3年目
■4試合/0得点

靭帯断裂の怪我を乗り越えるも、前途多難。開幕2試合はベンチ入りも出来なかった。攻撃面で有用だが、人数が揃う右SBの定位置確保は容易ではない。ナポリが追っていたヴェレトゥとは、サンテティエンヌ時代の同僚。

 

DF/#6/マリオ・ルイ

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ポルトガル代表
■4年目
■24試合/0得点

守備の安定感はやや高まり、攻撃面では前線の選手との連携もグッド。だが、ややラフなプレーが目立ち、カードを貰うこともしばしば。ある意味でチームの鍵を握っている男だ。指揮官による「マリオ!」の大声は要注目。

 

 

DF/#19/ニコラ・マクシモヴィッチ

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セルビア代表
■5年目
■22試合/1得点

立場的には第3のCBだが、マノラスとクリバリ、どちらと組ませても連携面は良好で、冷静さもある。この両者からレギュラーを奪ってもおかしくない出来を、昨季は披露した。今時珍しく、一切のSNSも扱っていない。

 

 

DF/#22/ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ

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■イタリア代表
■2年目
■33試合/3得点

公式戦46試合に出場した昨季の出来はチーム屈指で、タイミングの良い攻め上がりとタフな守備、絶え間ない上下動でチームに貢献。ヒサイに欠ける安定感がある。キャリア当初はFWでプレーし、愛称は「バティゴル」。

 

 

DF/#23/エルセイド・ヒサイ

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アルバニア代表
■6年目
■20試合/1得点

現指揮官就任により、失っていた出場機会を取り戻しつつあるアルバニア代表のキャプテン。対人守備の安定さが光るが、ネックは攻撃面。クロスのバリエーション、攻め上がるタイミング、いずれももう一歩伸ばしたい。

 

 

DF/#26/カリドゥ・クリバリ

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セネガル代表
■7年目
■25試合/0得点

ナポリでワールドクラスに登り詰め、愛着を示す街とクラブに今季も残留。パワー、スピード、足元の技術を備え、稀に出るポカを差し引いても、十分過ぎるお釣りが返って来る。前線への「お出かけ」も見物。愛称はK2。

 

 

DF/#31/ファウジ・グラム

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アルジェリア代表
■8年目
■9試合/0得点

怪我さえなければと悔やんでも、過去の姿は戻っては来ない。そんな中でも契約最終年を迎えたが、往年のプレーを見せてほしいところ。正確なクロスは健在で、前のインシーニェ、横のクリバリとの連携は大きな強みだ。

 

 

DF/#33/アミール・ラフマニ

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コソヴォ代表
■1年目(←エラス・ヴェローナ)
■36試合/0得点(エラス・ヴェローナ

昨季はクンブラらと共に3バックで守備を固め、ヴェローナの躍進に貢献。4バックには「代表を含め、何度もプレーしているから適応できる」と発言し、更にはSBの経験もある。対人戦と時折見せる攻め上がりは注目だ。

 

 

DF/#44/コスタス・マノラス

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ギリシャ代表
■2年目
■26試合/4得点

ケガが多かった昨季の雪辱を期するCB。クリバリと組む回数はまだ多くなく、連携を深められるか要注目。互いの個の力は噛み合うや否か。試合開始前のイレブンのフォト撮影では、毎回後列の向かって最も左側に立つ。

 

 

MF/#4/ディエゴ・デンメ

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■ドイツ
■2年目
■15試合/1得点

3枚の中盤を採用した指揮官により、一躍キーパーソンとなった「新たなディエゴ」。細部まで気が利く守備時のポジショニングは絶品で、フィルター役には欠かせない。オフにはバイエルンのキミッヒが彼の元を訪れた。

 

 

MF/#5/ティエムイエ・バカヨコ

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■フランス
■1年目(←チェルシー
■20試合/1得点(モナコ

ミラン復帰も噂されたが、そのミラン時代に仕えた指揮官の配下にドライローンで加わった。実質的にはアランの代役で、体格にモノを言わせた守備能力は抜群。パスも散らせる。フランス系の多いクラブで再び輝けるか。

 

 

MF/#7/エリーフ・エルマス

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北マケドニア代表
■2年目
■26試合/1得点

初の4大リーグ挑戦ながら、指揮官の好評価を勝ち取った若手MF。お調子者で、昨季は代表ウィーク中にクラブの箝口令に従わず罰金を喰らう。だがプレー面では冷静さも備え、与えられた新背番号に相応しい活躍に期待だ。

 

 

MF/#8/ファビアン・ルイス

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■スペイン代表
■3年目
■33試合/3得点

スペイン2強を始めとしたメガクラブが関心を寄せる大型MF。今やスペイン代表の常連だが、昨季のナポリでの活躍ぶりには合格点は与えられない。アランが抜けた中盤のクオリティを維持できるかどうかは、彼次第だ。

 

 

MF/#20/ピオトル・ジエリンスキ

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ポーランド代表
■5年目
■37試合/2得点

使うも良し、使われるも良しの万能型MF。それだけではなく、推進力のあるドリブルも魅力だ。殻を突き破った今は絶対的な主軸となり、今シーズンはフル稼働が求められる。オフには2024年までの新契約を締結した。

 

 

MF/#68/スタニスラフ・ロボツカ

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■スロヴァキア代表
■2年目
■14試合/0得点

オランダ、デンマーク、スペインを渡り歩いた過去を持つハムシクの同胞。運ぶドリブルと正確なパスが武器だ。出場機会は多くないが、試合に出さえすれば目を見張るプレーをする。インスタでは子煩悩な様子を度々投稿。

 

 

FW/#9/ヴィクター・オシメン

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■ナイジェリア代表
■1年目(←LOSCリール)
■27試合/13得点(LOSCリール

クラブ史上最高額で加わり、早速インパクトを残す新エース。圧倒的なスピードと嗅覚を武器にリールで活躍し、自身のアイドルでもあるドログバとプレーが類似。幼い頃は、水や果物を路上で売って生活費を稼いでいた。

 

 

FW/#11/イルビング・ロサーノ

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■メキシコ代表
■2年目
■26試合/4得点

期待以下の出来だった昨季とは見違える滑り出しを果たし、カジェホンの後釜として期待が集まる。オフザボールの動きとサイドを疾走するスピードは、他選手にはない武器だ。愛称は「チュッキー」で、ホラー映画が由来。

 

 

FW/#14/ドリース・メルテンス

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■ベルギー代表
■8年目
■31試合/9得点

ハムシクのクラブ最多得点記録を更新し、その直後には契約延長。一連の流れにファンは大いに歓喜した。それほどまでに重要なナポリのアイドル。オシメンとポジションを争うが、トップ下起用で彼と共存のオプションも。

 

 

FW/#21/マッテオ・ポリターノ

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■イタリア
■2年目
■15試合/2得点

右ウィングを主戦場とするドリブラーで、武器はカットインからの左足。同ポジションの補強を敢行しなかった今季は、ロサーノとの競争が待ち受けるが、現状は劣勢だ。オフには背中に入れたヒョウ柄のタトゥーが話題に。

 

 

FW/#24/ロレンツォ・インシーニェ

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■イタリア代表
■10年目
■37試合/8得点

ハムシクから腕章を受け継ぎ、その佇まいにも身長に似合わぬ貫禄が出てきたナポリっ子。逆サイドの相棒カジェホンが抜け、ナポリの十八番が見られる機会が激減しそうな今シーズン。個の打開力に期待したいところだ。

 

 

FW/#37/アンドレア・ペターニャ

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■イタリア
■1年目(←SPAL)
■36試合/12得点(SPAL)

若き日にアタランタで名を上げ、そこからSPALでの2年間で成長曲線を描いた。コロナ陽性で出遅れたものの、ミリクやジョレンテに代わるポストプレイヤーとして重宝するだろう。左利きだが、右足も器用に使える。

 

 

その他の選手

○FW/フェルナンド・ジョレンテ
○FW/アルカディウシュ・ミリク

影でチームを支え続けたカルネジス、ナポリGK陣を語る

 

ナポリで過ごした2年間は忘れられないものになったよ。素晴らしい経験をした。(コッパ・イタリアの)カップを掲げたあの時は、忘れられない瞬間だ。」

 

オレスティス・カルネジスは、『Radio Mart』のインタビューに対し、このように語っている(今回は、この放送を切り取った『CALCIO NAPOLI 1926』を引用)。

このギリシャ人GKは、ダビド・オスピナとアレックス・メレトの控えであることを受け入れ、2年間ナポリに忠誠を尽くしてくれた、実力、経験、人格的にも素晴らしい選手だった。

35歳となった彼は、この夏、フランスのLOSCリールに移籍することとなった。イタリアだけではなく、イングランドギリシャでの豊富な経験を生かし、新天地でも頑張ってほしいところではあるが、『Radio Marte』では、他にも興味深いことを語っていたので、以下でお伝えしよう。

 

「第3GKには、豊富な経験が必要であることは皆知っているだろうし、チームでの振る舞い方もだ。

ナポリに来る時には、僕は既に自分の役割がどういったモノなのか、既に分かっていたよ。(ナポリのGKコーチである)アレッサンドロ・ニスタが僕を納得させたんだ。彼が今のナポリのGK事情を説明してくれた。ギリシャの代表チームや、クラブチームではレギュラーとしてプレーしていたけど、受け入れたよ。ナポリでプレーできるのは僕にとって誇りでもあったし、世界中に名の知れたチームだったからね。僕の役割はとにかく、いつでも試合に出れる準備をしておくことだったよ。」

 

「当初の考えでは、僕はメレトに次ぐGKだった。ところが状況が一変してね。最初のトレーニングでメレトが負傷し、すぐにチームはオスピナを獲得したんだ。瞬間的に信頼できるGKを獲得するなんて簡単なことじゃないはずだ。

3日に1回の試合をこなすナポリのようなチームでは、落ち着いた環境であり続けることが重要だ。オスピナはこの観点で考えると、チームにとって大切な選手だった。彼は当初、自分と同じようにリザーブからのスタートを受け入れていたんだからね。代表ではレギュラーであるにも関わらずだよ。」

 

ガットゥーゾは今、オスピナの方を好んでいるよね。なぜなら彼は、後方からアクションを起こしていきたいと考えているからだよ。オスピナは、そのパーソナリティ的に考えてもフィットしていると思う。メレトも足元はいいとは思うが、成長していくには時間が必要だ。どんなGKでも、成長には時間がかかるものだ。」

 

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LOSCリールへの移籍が決まったカルネジス(ナポリ公式より)

 

このように語ってくれたカルネジス。最後には、ナポリ加入が噂される、アーセナルソクラティス・パパスタソプーロスについても述べている。ギリシャ代表で共にプレーしてきた盟友だ。

 

「ソクラティスに関しては随分と長いこと知っているが、素晴らしい選手だよ。とても素早く、テクニックもある。彼はイタリアとドイツ、イングランド、それにギリシャの代表で素晴らしいキャリアを築いてきた。素晴らしい経験を持つ選手は、ナポリを助けてくれるだろうね。」

 

 

カジェホン去りしナポリ、新しいチームへ

 

「残念だが、今日から僕たちの道は別々のモノとなる」。

 

カピターノ、ロレンツォ・インシーニェInstagramで投稿した写真に添えられた、最初の一文だ。

 

遂にこのときが訪れた。ホセ・マリア・カジェホンレアル・マドリーからナポリに渡って7年間、サン・パオロのピッチ上で縦横無尽に駆け回り、一切の怪我もせず、いつどんな時もナポリのために戦ってくれたこのスペイン人は、ナポリを離れることになった。

 

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7年所属したナポリを去ったカジェホン

 

ナポリ加入以前、華やかなレアル・マドリーにおいて、カジェホンはいわば脇役としてその価値を証明してきた。ジョゼ・モウリーニョから重宝され、クリスティアーノ・ロナウドや、それこそ今では憎きゴンサロ・イグアインのような名だたるビッグネームが揃う中においてである。

そんなカジェホンナポリが出会ったのは、今から7年も前の話だ。同じスペイン人のラファエル・ベニテス就任を機に、初めて国外でプレーをすることとなった。与えられた背番号は「7」。かのエディンソン・カバーニが背負った番号だ。ナポリの期待を一身に背負ってきたアイドルの後を継ぐというのは、簡単なことではなかったと想像できると同時に、カジェホンにその背番号が渡ったという事は、いわば「新しいナポリ」が始まったことも意味したのであった。それこそ、ポジション柄カバーニの後釜となったイグアインらと共に、である。

事実、ベニテス就任によって、カウンター主体だったワルテル・マッツァーリ時代から戦術が変更。現在のようなポゼッション型のチームへと舵を切ることになる。

 

そして、そのポゼッション主体のチームで、カジェホンは7年間主力であり続けた。ベニテスに始まり、マウリツィオ・サッリ、カルロ・アンチェロッティは絶対的な主軸として重宝し、現在のジェンナーロ・ガットゥーゾになってからはややターンオーバーが増えたものの、それでもレギュラーポジションは変わらなかった。

 

ナポリを見ていない多くの人からすれば、必ずしもカジェホンは、チームの主役の1人だったとは映らないかもしれない。バンディエラだったマレク・ハムシク、アイドルのドリース・メルテンスナポリ生え抜きのインシーニェといったタレント達は、そのプレースタイルからもメディア映えし、注目を浴びる存在だったからだ。

カジェホンはメディアの前で多くを語らなかった印象もあり、更には今ではどの選手も使っているSNS(InstagramTwitter)の更新も皆無。プレースタイル的にも、前述した選手達のような、華やかなボール捌きを武器とするような選手ではなかった。

 

だが、ナポリを応援し続けている人たちは皆分かっているはずだ。カジェホンがこのチームにどれだけ貢献してきたのか。僕らさえ分かっていれば十分なのだ。カジェホンは自ら表舞台にたって主張するようなタイプではないのだから。

 

ウィングながら上下動を繰り返し、守備にも貢献する運動量、さらには十八番の鋭い飛び出し。特に後者においては、彼の右に出る者は、おそらく世界中を探しても誰一人としていないだろう。

それだけではない。『transfermarket』のデータによると、ナポリに在籍した7年で349試合出場し、82ゴール、78アシストを記録している。数字の面でもケチを付けるところは殆んどない。

先日、メルテンスナポリ史上最多得点記録を更新した際にも触れたが、彼の得点を最も多くをお膳立てしてきたのもカジェホンだ。

 

napoli9627.hatenablog.jp

 

これだけの素晴らしい活躍をしておいて、だれが脇役などと言わせようか。

 

これからナポリで右サイドを務めるプレイヤーは要求が高くなるだろう。単にカットインしてシュートに持ち込むというような、典型的なウィンガーには務まらない仕事をこなしてきたカジェホン他の同ポジションの選手とは一線を画する選手だった

彼と競わせるために、過去に何人もの選手を補強してきた。エマヌエレ・ジャッケリーニに始まり、アダム・ウナス、シモーネ・ヴェルディ、そして現所属のマッテオ・ポリターノにイルビング・ロサーノ…。だが、現状彼の座を脅かすようなプレーをしてきた選手は見つからなかった。

 

そして、そんな中でも退団してしまうカジェホン。彼らの到来と共に始まった「新しいナポリ」の戦いは、イグアインもとうの昔に去り、ハムシクも抜け、更にはカジェホンも去るとなると、いよいよ終焉の時がやってきたのだと実感させられる。向かう先に明るい未来はあるのか、よくわからないのが本音だ。

 

だが、否が応でも、カジェホンが去ったナポリはいよいよ別のチームへと移り変わるらなけらばならない。サイクルを支えてきた「ちびっこトリデンテ」も解体され、いわゆる「得意の形」「ナポリの十八番」が相手の胸元をえぐる必殺技になることは滅多になくなるだろう。

莫大な移籍金でヴィクター・オシメンがリールから加わったが、彼はこれまでのナポリとは気色の異なるプレイヤーであることは、一目瞭然。それこそ新チームの目玉候補だ。彼を経験豊富なメルテンスやインシーニェが指南して、これまでとは別の「新しいナポリが形成されていくだろう。そしてそこには、カジェホンと共にチームに貢献してきた、アランも、アルカディウシュ・ミリクも、ファウジ・グラムもおそらく居ない。躍進を遂げたサッリ・ナポリの面々の半数以上はチームを去ることになる

 

 

時代は移り変わっていく。カジェホンがいなくなっても、ナポレターノ達はナポリを応援し続けるだろう。だが決して、チームの主役として働いてきたカジェホンの姿は、忘れることはない。カピターノであるインシーニェは、冒頭に触れたInstagramの投稿に添えた文の最後に、こう記している。

 

「我が友よ!幸運よ!」

 

派手を好まないであろうカジェホンが、このコロナ禍においてひっそりと去っていくのもまた、彼らしいと言えば彼らしいが、ナポリファンは皆同じ思いのはずだ。

 

ミリク、希望する移籍先はユヴェントス?


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ナポリは契約延長を果たせなかったアルカディウシュ・ミリク(写真は公式より)を、この夏中に放出したい意向を持っているのは周知のとおりだが、どうやら希望する行先はユヴェントスのようだ。

 

『Gazttta dello Sport』によると、このポーランド人FWの心の中にはユヴェントスしかないと報じている。マウリツィオ・サッリが指揮官の座から解任され、アンドレア・ピルロがその代わりに就任したことも関係ないようだ。

ユヴェントスも、ゴンサロ・イグアインを放出したい意向を持っており、退団が濃厚。代わりの「純粋な」センターフォワードを探しているところだ。イグアインの後釜がミリクとなれば、2代にわたってユヴェントスセンターフォワードナポリから引っ張ってきた選手が務めることになるが、果たしてその移籍は行われるのだろうか。

 

尚、『Tuttosport』が報じるところによれば、ピルロが希望するセンターフォワードはミリクよりもローマのエディン・ジェコではないかと見られている。とはいえ、『Sky』によれば、ローマもジェコを手放す気はないようだ。

 

状況が錯綜しているが、いずれにせよ、ミリクの移籍は確実。過去にアウレリオ・デ・ラウレンティス会長も、「移籍しないのであれば、ベンチ送りだ」と発言していた経緯もある。

 

ナポリ側はミリクの移籍に、ユヴェントスに対して移籍金€5000万を要求していると噂される一方、ローマのジェンキズ・ウンデルとのトレードも画策しているところ。またローマは、ミリクと同様に契約年数が残り1年を切った二コラ・マクシモヴィッチにも興味を示していると言われている。

【19-20シーズン】ナポリ 今季の通信簿

 


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今シーズンは、新型コロナウイルスの影響を抜きにしても、ナポリにとっては本当に色々なことがあった。

 

秋口には、第8節のエラス・ヴェローナ戦に勝利して以降、8試合勝ち星がなく、(△△●△△●△●)やっとの思いでサッスオーロ相手に勝利した第17節(◯)を挟んで、またもや3試合に勝てず(●●●)。

つまり、12試合で僅かに1勝、稼げたのは僅かに8ポイントだった。

 

前半戦を折り返した時点で稼いだポイントは、ナポリセリエAの舞台に戻ってきて以降最低。12月半ばにはアンチェロッティが解任され、その愛弟子ガットゥーゾが就任

とにもかくにもしんどかったし色々ありすぎた。2ヶ月以上勝利から見放されるチームを見続けるのは精神的にも参ってしまったし、何のために試合を観ているのか分からない。そんな時もあった。

 

 

とはいえ、それももはや懐かしい思い出となりつつある。

コロナウイルスによる長期間の延期は僕らに、ナポリのゲームを観られるだけで幸せだ!ということを感じさせてくれたし、なにより中断明けのコッパ・イタリア優勝は、僕らを歓喜させた。

それ以外にも、夏の大型補強、デ・ラウレンティス会長による合宿騒動、カジェホンの退団、メルテンスとの契約延長…。ホントにまあ色々ありすぎた。

 

というわけで、今回はそんなドタバタなシーズンの、各選手の採点企画だ。あくまで個人的主観がベースとなっているので、ご容赦願いたい。

 

 

(写真は全てナポリ公式より)

 

 
 
GK/#1  アレックス・メレト     6.5


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アンチェロッティ政権下ではレギュラーとしてゴールマウスを守り、安定したセービングを見せてきたが、足元の技術も求めるガットゥーゾに監督が変わり、序列低下。とはいえオスピナとは実力伯仲ということもあり、ローテーションでの出番は多かった。コッパ・イタリアナポリに久し振りのタイトルをもたらしたPKストップだけでも、及第点以上を与える価値はあるだろう。今後はやはり、ビルドアップ面で更なる向上を求めたいところ。

 

 

DF/#2  ケヴィン・マルクィ     S.V.


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今シーズンは靭帯の大ケガでまともな戦力としては機能できず。チャンピオンズ・リーグ(CL)のザルツブルク戦では、PKを与えるもメルテンスのゴールをアシストしたりと、やはり攻守両面での長所と短所が見え隠れ。ディ・ロレンツォがレギュラーとして1本立ちしつつあるだけに、怪我が癒えた来季は正念場か。

 

 

MF/#4  ディエゴ・デンメ     6.5


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冬にチームに加わった、ドイツ産の「新たなディエゴ」。4-3-3に取り組む上で欠けていた中盤の底のポジションをすぐさま我が物とした。抜群の走力と守備時の見事なポジショニングは、チームに安定感をもたらし、彼の加入後はチーム成績も飛躍的に向上。シーズン終盤はロボツカとの併用が続き、来季も2人の競争は続く見込み。

 

 

MF/#5  アラン     5.0


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夏にパリ・サンジェルマンへの移籍が頓挫し、モチベーションを欠いていたのかは分からないが、シーズン序盤はともかく、秋口からチームの低調ぶりに引きずられるようパフォーマンス。本来の彼ならもっとやれたはずだ。冬場には細かい怪我を繰り返し、癒えた頃には新指揮官が中盤2枚のレギュラーを決めていたのもまたアンラッキー。この夏の移籍は濃厚と言って良い。

 

 

DF/#6  マリオ・ルイ     6.0


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良くも悪くもマリオ・ルイはマリオ・ルイ。今や自他問わず色んなファンからネタ扱いされるが、やはりクロスボールの質は高く、攻撃面では前のインシーニェやジエリンスキとの連携も良好。攻撃面でのマイナスポイントは少ないだろう。時々カッとなる性格にラフな守備面をどうにかしたら、それはもはやマリオ・ルイではなくなるのだが、でもやっぱりどうにかして欲しい。とは言ったが、今シーズンはその守備面でも成長の足跡を残したのもまた事実だ。

 

 

FW/#7  ホセ・マリア・カジェホン     6.0


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今シーズン限りで涙のお別れだろう。ガットゥーゾの下ではターンオーバーによって出番がやや減ったものの、相変わらずのレギュラー。十八番の鋭い裏抜けに献身的な守備はベテランになっても相変わらずで、コッパ・イタリア制覇は彼にとっても誇らしい戴冠となったはずだ。加入してから一切の怪我もせず、積み重ねた出場試合数は348と歴代5位。感謝しかない。

 

 

MF/#8  ファビアン・ルイス     5.5


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スペインの2強から引き抜きの噂が度々聞かれたが、今シーズンに限ってはそれに見合った印象は残せていない。左足一辺倒なのが相手に読まれ出し、奪われてからカウンターを浴びる場面もしばしば。フィジカル面は十分で、守備面でも頑張っているとは思うが、もう一個殻を突き破れるか。突き破ってしまったらそれこそメガクラブからお呼びがかかってしまいそうだが。

 

 

FW/#9  フェルナンド・ジョレンテ     5.5


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イタリアに戻ってきたこのターゲットマンだが、4-4-2を採用したアンチェロッティの下では重要オプションとして位置付けられた。ホームのリヴァプール戦でのダメ押しゴールは印象的だ。しかしながら、4-3-3の現政権ではミリクとメルテンスとポジションが重なり出番激減。細かい怪我が重なったのもあるが、トッテナム最終年のような働きぶりを期待していたフロントの考えからすると、及第点には満たないか。

 

 

FW/#11  イルビング・ロサーノ     5.0


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€3800万という移籍金は、今でこそオシメンに塗り替えられたが当初はクラブ史上最多の金額。それに見合った働きができたかと言われれば、やはり物足りなさが残る。本来はカジェホンのポジションを奪うことを期待されていたはずだ。不馴れな2トップの一角を中心に起用されたシーズン序盤は、合流直後のユヴェントス戦を除いて、ほぼ良いとこなし。コロナ明けから存在感を出してきたが、両翼のバックアッパーという位置付け。果たして補強成功かと言われれば…。

 

 

MF/#12  エリフ・エルマス     6.0


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トルコのフェネルバフチェから加わり、今シーズンはカンピオナート25試合に出場(うち13試合で先発)。まだ20歳のプレイヤーだが、足下の技術は的確で、徐々にナポリのリズムに慣れ始めた印象を受けている。ガットゥーゾからの信頼もその起用頻度から垣間見え、来シーズンも出番は少なくないだろう。マルコ・ログのような「途中出場の専門家」のような扱いにならなければいいが。

 

 

DF/#13  セバスティアーノ・ルペルト     5.5


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DFラインに怪我人が多発したシーズン前半は出場機会を与えられていたが、コロナ明けには一切の出番なし。フィールドプレイヤーでは唯一だ。左足を駆使したビルドアップ能力は屈強なCB陣が揃う中においても貴重だが、やはり純粋な対人能力に不安を感じているのだろう。来シーズンはどのチームで開幕を迎えるのか、現時点では不透明と言ったところか。

 

 

FW/#14  ドリース・メルテンス      6.5


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カンピオナートでは9得点と久々に二桁には届かなかったが、それでもチャンピオンズ・リーグの舞台では、リヴァプールバルセロナなどの強豪相手に流石の決定力を発揮。ナポリ史上最多得点も樹立し、名実ともにナポリのレジェンド入りを果たした。年齢の影響か、細かい怪我が幾つかあったが、周囲との連携、個で決めきる力、いずれも素晴らしい。

 

 

DF/#19  ニコラ・マクシモヴィッチ     7.0


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当初与えられた役割はCBの3番手だったが、レギュラー陣が怪我で離脱している間に素晴らしい働きぶり。正直マノラスと立場が入れ替わっても全く違和感はない。粘り強いマーキングと優れたビルドアップは、昨シーズンまで在籍していたアルビオルとよく似ている。アンチェロッティが率いてい前半戦では、お馴染みの「偽SB」としてもプレー。チームに欠かせない存在となりつつあり、それが分かっているフロントも、契約延長に動き出しているが、ここに来て売却報道も。

 

 

MF/#20  ピオトル・ジエリンスキ     6.5


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数字的には2ゴール止まりとパッとはしないが、それ以上にゲームに与える彼の影響力は大きくなった。紛れもなくそれは成長した証であるし、ハムシクの後釜として十分以上の働きをしてくれた。無駄が省かれて洗練されたテクニックと鋭いパスでチームに貢献し、フリーランニングの質も併せ持つ。恩師のサッリ曰く「次のデ・ブライネ」たる資質を遺憾なく示した。あとは決定力を付けましょう。

 

 

FW/#21  マッテオ・ポリターノ     5.5


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ガットゥーゾがロサーノを信頼しきれていなかったのか、冬の移籍期間に買い取り義務つきレンタルで獲得。主戦場は右だが、プレースタイルはカットイン一辺倒と、バリエーションに欠けた印象。守備は精力的で、現時点ではカジェホンの穴を埋めるファーストチョイスだが、補強次第ではその立場も安泰ではない。サイドバックとの連携も要向上。

 

 

DF/#22  ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ     7.0


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お馴染みエンポリから格安で獲得したが、これが大ヒット。特別目立った長所はないが、攻守両面で平均点以上の貢献を行い、マルクィやヒサイが怪我で離脱するなか、右サイドバックのポジションでフル稼働。カンピオナートでは33試合にスタメン出場し、3ゴールを記録した。クリバリやマリオ・ルイ離脱時にはCBや左SBも務め、彼がいなければ完全にチームは崩壊していたかもしれない。

 

 

DF/#23  エルセイド・ヒサイ     5.5


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何故かマリオ・ルイと並ぶネタキャラになった「防止」さん。楽しんで試合を観る分にはそれで結構だが、実際問題、プレーの選択や安定性に問題があることがネタ扱いされる理由に他ならない。両サイドでプレーできるのが強みと言えばそれまでだが、若くしてエンポリから引き抜いたのに、結局はっきりした武器のないまま20代後半に差し掛かってしまった。来シーズンはどんなプレーをしてくれるのだろうか。

 

 

FW/#24  ロレンツォ・インシーニェ     5.5


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苦しんでいたチームを解放させたユヴェントス戦での感動的なボレーシュートは今シーズンのハイライトのひとつ。だが、元を辿れば彼の調子がピリッとしなかったことがシーズン前半戦の低迷の要因だ。アンチェロッティが組んだ4-4-2にフィットできず、ベンチスタートの日もしばしば。指揮官交代後こそやや立ち直ったが、サッリ時代のような輝きまでとは言い難い。

 

 

GK/#25  ダビド・オスピナ     6.5


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メレトにない足元の技術を必要としたガットゥーゾによってレギュラーに抜擢。コッパ・イタリア準決勝2ndレグのインテル戦ではスーパーセーブを連発するなど、セービング能力も素晴らしかった。自分よりも若く、期待値が高いメレトと張り合うなど容易な事ではないし、今シーズンはバックアッパーに専念させられる見込みではあったが、その待遇をはね除けたのは称賛に値する。

 

 

DF/#26  カリドゥ・クリバリ     5.5


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序盤戦は散々だった。ユヴェントス戦でのオウンゴールやスリップによる怪我、マノラスとの連携不足など、加入後ワーストとも言える出来。トップフォームを取り戻したコロナ明けは一転、素晴らしい出来だったものの、1つのミスの代償が大きくつくポジションだけにこの点数とした。だが、個人能力の高さはやはり素晴らしく、「移籍金がたけぇ」と言う奴らに言いたいが、色んな選手にホイホイ金を使えるチームを応援してるから感じるものだ。そんなに欲しけりゃホイホイ出せば良い。無論、会長を納得させる金額で。

 

 

GK/#27  オレスティス・カルネジス     S.V.

 

残念ながら出番はゼロ。第3GKにはもったいない実力者で、チームに安心感を与えてくれる存在。チーム最年長と経験は豊富だが、オシメン獲得のトレード要因としてフランスのリール行きが確定。最終節のラツィオ戦ぐらい出番を与えてあげてもよかったのでは…。余談だが、Morotti選出イケメンNo.1プレイヤー(書くことが少ない)。

 

 

DF/#31  ファウジ・グラム     5.0


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完全復活を期待していただけに、それが果たせなかったことから厳しい点数とした。実力的に言えばマリオ・ルイと比べても遜色ないどころかそれ以上でもおかしくないが、如何せんコンディションが整わない。かつてプレーしていたリーグ・アンへの移籍も囁かれるが、果たしてどうなることやら。気付けばもう30代手前だ。つくづくあの大ケガが悔やまれる。とてもいい選手なのだが。

 

 

FW/#34  アミン・ユネス     6.0


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戦力外扱いされかけても挫けることなく、プロフェッショナルな姿勢で練習に臨み続けた結果、出場機会を自ら手繰り寄せることに成功したのは称賛に値する。ピッチ上の成績で良い数字を残せなかったのは残念だが…。他の選手と比べて不公平な評価であることは自覚しつつも、及第点としておこう。この夏の移籍は濃厚だ。

 

 

DF/#44  コスタス・マノラス     5.5


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怪我に悩まされたシーズンを送り、多くの移籍金をかけた割には稼働率は良くなかったため、この点数とした。クリバリとの連携不足も露呈し、前半戦低迷の要因の一端にもなった。とはいえ、ホームのCLバルセロナ戦など、いくつかのゲームでは素晴らしい出来。セットプレーで相手の脅威になりゴールを記録するなど、ポジティブな要素もある。来シーズンからは真価が問われそうだ。

 

 

MF/#68  スタニスラフ・ロボツカ     6.0


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ハムシクナポリに推薦するだけあって、やはりグッドプレイヤー。ヌルヌルドリブルと丁寧なパス捌きにはセンスを感じさせる。ガットゥーゾに起用されているのはアンカーのポジションだが、もう一列前でも十分機能しそうだ。課題は守備面。デンメに劣るのは致し方ないが、更に強度を高められるか。インターセプトは上手だ。

 

 

FW/#99  アルカディウシュ・ミリク     6.0


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良い選手なのは間違いないが、良くも悪くもナポリぐらいの規模に適したプレイヤーで、更なるメガクラブに足を踏み入れるには何かが足りない。周りを活かすプレーの質はメルテンスと比べて圧倒的に劣り、そこがガットゥーゾのお気に召さなかったのか、スタメンの割合が減少。シュートの技術は高く、左足も強烈、しかも空中戦も強いと、ストライカーに求められるモノは備わっているが…。移籍しなければ飼い殺しが待っているとも。

 

 

 

 

 

■最後に

 

最後に言っておかなければならないのは、シーズン当初の目標だ。アンチェロッティ2年目を迎え、サッリ体制からの移行を完了させる目論見で、更にその流れでスクデット獲得を目指すはずだった。それが7位という結果なのだから、厳しい点数をつけるのは当然だ。

「よく頑張りました」的位置付けの6.5点以上の選手は、メレト、デンメ、メルテンス、マクシモヴィッチ、ジエリンスキ、ディ・ロレンツォ、オスピナの7人。これでも順位的に言えば大甘だ。

 

結果的にコッパ・イタリアを制覇して、久しぶりのタイトルをもたらしたガットゥーゾには感謝したいところだが、やはり最大の目標を争う資格すらなかったのは落胆する他ない。

厳しい過密日程が待ち受ける来シーズンは、完成度の高い他のチームに割り込んで、CL出場権を得ることが現実的な目標となりそう。スクデットから一歩後退した目標ではあるが、再びナポリが以前の力強さを取り戻すために、チーム一丸となって頑張って欲しいところだ。

 

 

 

勝利しかないアタランタ戦、ガットゥーゾが仕込む攻撃に注目だ

 

ナポリは木曜日(日本時間では金曜日の早朝)にアタランタとのアウェー戦、そして日曜日(日本時間では月曜日の早朝)にはホームでのローマ戦を控えているが、この2試合は、望みの薄いチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権をどうにか手繰り寄せるための連戦となる。

 

ホームではフェルナンド・ジョレンテへのチャージに対してPKを貰えず、その流れで失点を喫したがために、2-2のドローで終わったアタランタとのゲーム。不幸中のほんの些細な幸いは、木曜日のアタランタに勝利すれば、当該チームの成績では上回れることだ。これで万が一勝ち点が並んだ場合でも、順位表の上ではナポリが一歩前に出ることができる。

だが、そんなことを考えるよりも、死ぬ気で勝ちにいかない限りは道は開けない。先日のSPALとの一戦では、ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ、ディエゴ・デンメ、ピオトル、ジエリンスキらの完全温存に成功し、加えて良質なプレーの連続で、状態の良さをうかがわせたナポリアタランタ戦では、筋肉系の問題を抱えるアランとジョレンテが不在だが、コスタス・マノラスは復帰し、ほぼ万全な状態で臨むことができる。

 

『Gazetta dello Sport』によると、予想されるナポリのスタメンは以下のようになっている。

GK:オスピナ

DF:ディ・ロレンツォ、マクシモヴィッチ、クリバリ、マリオ・ルイ

MF:ファビアン・ルイス、デンメ、ジエリンスキ

FW:ポリターノ、メルテンス、インシーニェ

 

先に触れた通り、アランとジョレンテはベンチから外れ、ケヴィン・マルクィも残り2週間ほどはアウトとなる見通し。

一方のアタランタは、ホセ・ルイス・パロミーノが出場できないようで、ルスラン・マリノフスキーも出場停止。3CBの一角にはマッティア・カルダーラが入りそうだ。

アタランタのスタメン予想は以下の通り。

GK:ゴッリーニ

DF:トロイ、カルダーラ、ジムシティ

MF:ハテブール、デ・ローン、フロイラー、ゴゼンス

FW:イリチッチ、D.サパタ、パプ・ゴメス

 

恐らく前からアグレッシブにプレスをかけてくるアタランタに対して、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が仕込むビルドアップがどこまで機能するかが焦点だ。ここまでは割と守備面の固さがクローズアップされている感の強いガットゥーゾだが、ボールポゼッションにも拘りを持っているご様子

 

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ヴェローナ戦でのガットゥーゾナポリ公式より)

 

かつてスペインのチームと試合をした時がきっかけだそうだが、『Football ITALIA』によると、以下のように語っている。

「私はプレスをかけようと頑張ったが、彼らはすぐにボールを離してしまい、私はただフィールド中央に残されてしまうだけだった。試合が終わってから、イタリアとは全く異なるゲームをしていたことに気づいたよ。だが今は、イタリアでもフットボールは変化し、パスゲームをするチームは増えている。」

「私が選手だった時とは違うんだ。私はあまりリスクを払わないようにして、ポゼッションを保つのが好きだ。」

 

確かにSPALとの試合では、先にも述べた通り素晴らしい攻撃を構築していたが、今度のゲームはレベルが違う。ジャンピエロ・ガスペリーニのもと、激しいマンツーマンプレスからのカウンターで、ゴールマウスを襲ってくるアタランタが相手だ。ガットゥーゾが就任してから、どれだけのモノをチームに仕込むことができたのか、一種のモノサシとなる試合になることだろう。 

とはいえだ、結局なにがなんでも、どんな形でも勝ってくれればノー問題。とにかく勝って、CLへの夢を見させてくれ!

オシムヘン、ナポリとの個人合意を真っ向から否定

 

この程ナポリが個人合意をしたと様々なメディアで伝えられていた、リール所属のヴィクター・オシムヘンだが、本人がこのニュースを真っ向から否定したようだ。

 

「5年契約で個人合意を果たした」「移籍金は€5500万」等々、これはSOCCERKINGのモノを引用したが、様々な媒体で似たようなことが書かれていた。しかしながら、メルカートの時期によくありがちな、単なる噂だったというわけだ。


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「僕についての、ナポリと合意したという沢山のフェイクニュースは本当のところではないよ。

プロフェッショナルを名乗っているジャーナリスト達には驚きを隠せない。ビックリだよ。どうか僕のフェイクニュースについては無視してくれ。」

 

このようにオシムヘンが語ったと、『Footballitlia』は報じている。だが、これまでの別の報道では代理人自らがナポリとの接触を認めていたとおり、何らかの動きがあった「だけ」と見るのが正しいようだ。合意までには到底至っていない。

 

また、ナポリクリスティアーノ・ジュントーリSDは、『Sky』に対して、オシムヘンやルカ・ヨヴィッチなど、補強が噂されるプレイヤーについて語っている。

 

「(サルダル・)アズムンとヨヴィッチとオシムヘンについて?

彼らは才能ある選手だが、ナポリにつれてくるのは大変なことだ。彼らは人気な選手だからね。

(ジェレミー・)ボガ?彼も才能ある選手で、ナポリだけではなく他のクラブにとってもいい選手だろう。近日中に何が起こるか観てみようじゃないか。」

 

 

緊急SOS!メルテンスのゴールぜんぶ見る大作戦

 

新型コロナウイルスで大規模な中断に見舞われているスポーツ界。ドイツのブンデスリーガ再開は実現したものの、セリエAはまだ。しかしながらこのほど、6月13日からの再開(コッパイタリア準決勝)が発表された。

 

緊急事態宣言中ははっきり言って、刺激が足りなかった。それが解かれた今もやはり自粛傾向で、サッカーもブンデスリーガがようやく観れるようになった程度。

暇で仕方がない。そんな時にYouTubeを開いてみたところ、ドリース・メルテンスナポリであげた全121ゴールの動画が載っていた。10分ほどの動画にまとめられたゴール集であったが、どれもこれも美しく、素晴らしいゴールばかりであった。

 

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ナポリで通算121ゴールを記録しているメルテンス

 

そこで思い付いたのが、今回の記事のテーマである。暇だからこそ調べられるものもあるはずだ。

余談だが、メルテンスの契約延長の話が具体化したこのタイミング、かつ緊急事態宣言下の今(もう解かれてはいるが)において、『緊急SOS』と題したこのテーマにはあっぱれとしか言いようがない。どこかのバラエティをパクったと言われればそれまでだが、それぐらい多目に見てくれ。許してほしい。

 

在籍7シーズン目を過ごしているメルテンスだが、その121という得点数は、クラブ最多タイ。マレク・ハムシクと並んでいる。

振り返ってみると、当初はロレンツォ・インシーニェと左ワイドの位置を巡って激しいポジション争いを繰り広げていたが、大きな転機を迎えたのはマウリツィオ・サッリが率いて2年目の16‐17シーズン。主力のけがも相まって、センターフォワードに抜擢されると、得点を荒稼ぎし始めた

 

 

■シーズン別得点数

 

こんなもの、Wikipediaに載ってるじゃないか!と思ったそこのあなた。その通りだ!しかしながら、僕は暇だったので数え調べた。冷静に今振り返ると、ゴールデンウィークって超絶暇でしたよね…?

 

という訳で、シーズン毎の得点数を見ていこう。

 

13‐14シーズン  13ゴール

14‐15シーズン  10ゴール

15‐16シーズン  11ゴール

16‐17シーズン  34ゴール

17‐18シーズン  22ゴール

18‐19シーズン  19ゴール

19‐20シーズン  12ゴール

 

先に述べた、センターフォワードで起用されるようになったのが16‐17シーズンであることを考えると、見事なまでにサッリのコンバートにフィットしたことが分かる。このシーズンの得点数はセリエAでも2位にランクインするほどだった。

 

 

 

■アシストは誰?

 

コンビネーションを駆使して得点することが多いイメージのあるメルテンスだが、実際はどうだったのだろうか。動画を観ながら調べてみた。

尚、ドリブルで敵を抜いたりすると、誰がアシストしたことになるんだ?…というように、アシストの基準に明確なものは存在しないため、これは僕の独断と偏見でアシストを数えた(確かセリエAは公式なアシスト数のカウントをとっていなかったはず)。

また、動画には直前のパサーが誰なのか映ってなかったりすることもあったため、その場合には、YouTubeセリエA公式のハイライト動画を観て、誰なのか確認した。

 

その結果、順位は以下の通りとなった。

 

3位 マレク・ハムシク(7アシスト)

2位 ロレンツォ・インシーニェ(10アシスト)

1位 ホセ・マリア・カジェホン(18アシスト)

 

驚くべきことに、カジェホンは18アシスト。約15パーセントはカジェホンのお膳立てから生まれた得点だった。僕はインシーニェを想像していたのだが、カジェホンがここまで荒稼ぎしているとは思わなかった。ちなみに、メルテンスが加入してから、毎シーズンアシストを稼いでいるのもカジェホンだけである。

詳細は以下を見て頂こう。

 

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アシスト表

 

気になったので、円グラフにまとめてみてもみた。

 

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アシスト円グラフ

ダサすぎる円グラフだが、これを見ると、パスを受けて決めた得点とそれ以外での得点が、ほぼ半々になっていることが分かる。つまり、自らぶち込むもよし、連携で崩すもよしのプレイヤーであると言えるのではないだろうか。

ただ厳密にいうと、センターフォワードに固定される前(13-16)と後(16-20)の比較も見てみたほうがいいだろう。

という事で、またしても2つの超絶ダサい円グラフを並べることにする。

 

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13-16アシスト円グラフ

 

このグラフを見ると、ドリブルの割合が異常に高い40%(14得点)メルテンス自身のドリブルから生まれており、彼の状況打開力が得点へのカギになっていたことが分かる。

また、ポジションを常に争っていたインシーニェからのアシストは僅かに「1」。また、カジェホンは、このグラフでもその割合の高さを如実に示しており、約17%(6得点)は彼のアシストからとなっている。

この頃は、左右のウィングという位置関係であり、センターにはエースのゴンサロ・イグアインが君臨していたにも関わらず、この数字を残しているカジェホンメルテンスやインシーニェらがピックアップされることが多く、目立ちはしないが、素晴らしい選手であることがここからも分かるだろう。

 

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16-20アシスト円グラフ

 

センターフォワードに固定されるようになってからのアシストは、上記円グラフのようになった。これを見ると、全121ゴールの時以上にまんべんなく全てのパターンで得点を重ねていることが見て取れる。ウィング時代(13-16)に40%もあったドリブルからの得点は、約18%にまで減少しており、周囲との連携を巧みに使っていた傾向が見て取れる。

おそらく、サッリ政権期の円熟したパスサッカーの賜物だろう。

また、注目のカジェホンとの関係はどうか。87ゴール中12点が彼からのアシストで、特に目立ったのは、低くて早いクロスにメルテンスが合わせる場面だった。ニアでもファーでもピンポイントでボールを送り込んでおり、約14%が彼からのアシストである。

メルテンスのポジションが変わる前(17%)と大して変わらず、彼の位置取りをよく見ていた。クロスの精度も申し分ない。カジェホンカジェホンであり続けたという訳だ。

 

ただし、気を付けなけらばならない点は、カジェホンはつい最近まで、ヨーロッパで最もフル稼働をしてきた選手の一人だったという点である。ナポリに加入してからというもの、欠場した試合は10試合前後でしかないのだ。Optaによると、2010年代での公式戦最多出場選手でもある。だからアシスト数が多くなるのも納得だ。

まあ、それを込みにしても凄いのだが。

 

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アシスト王となったカジェホン

 

 

 

■ゴールを決めた時の位置取りは?

 

このテーマに対する、皆さんの予想はどうだろうか?メルテンスは当初左で起用されていたのだから、相手ゴール向かって左側からの得点が最も多い、という予想を多くの人はするだろう。かく言う僕もである。インシーニェもそうだが、ペナルティエリア角の左45度からの巻いたキックは十八番といって言い。

 

 

では詳細な結果を見てみよう。

 

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得点場所

 

シーズンを通しての結果はこうなった(尚、PKでの12得点はここに含んでいない)。ある意味予想通りではある。

 

 

ちなみに、更に詳しく調べると、上記A・C・Dの左3か所で決めた得点数は、センターフォワード抜擢前(13‐16)が18得点で、抜擢後(16‐20)が35得点であった。

また、上記B・Eの右2か所で決めた得点は、13‐167得点16‐2024得点だった。

 

ややこしくなってしまったので、簡単にパーセンテージで表そう。

13-16シーズンは左側で決めた得点が51%、右側で決めた得点が20%

17‐20シーズンは左側で決めた得点が40%、右側で決めた得点が28%

(ともにゴールエリア内での得点&PKは、どちらのサイドにも含めていない)

 

左ウィングで起用されるなら当然だが、センターフォワードで起用されていても、やはり左側からの得点が多かった

 

 

 

カジェホンのアシストでのゴールパターン

 

さあ、そこで更なる疑問だ。

前述の通り、数字に表れるカジェホンとの相性の良さが指摘されていたメルテンスだが、その得点の形はどうなのか?確認してみることにする。

 

やはり今回も、センターフォワード抜擢前(13-16シーズン)抜擢後(16-20シーズン)に分けて見てみることにする。

 

すると以下のようになる。

 

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カジェホンアシスト(13-16)

 

まずは左サイドが主戦場だった13-16シーズンについて。

カジェホンからのアシストは6つだが、うち3つは右サイド深くからのクロスボールに合わせた形であることが読み取れる。両翼を努める関係性ながら、メルテンスが内に絞ってきて合わせる形がハマっていたとも言えるわけだ。特に、メルテンスの場合はニアに飛び込んでワンタッチで合わせる技術に長けているのはナポリファンならご承知のはずだが、それの傾向はこの頃からも見て取れる。

また、全てのゴールにおいて、「右から左」にラストパスが出されていることも見て取れる(ポジション柄、当然と言えば当然だが)。このデータに関しては、センターフォワード起用後との違いがどうなっているのか気になるところだ。

 

カジェホンのアシストそのものが6本と、十分に参考にできる量のデータではないので、16-20シーズンも早速だが確認しよう。

 

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カジェホンアシスト(16-20)

 

やはり見てわかる通り、カジェホンのクロスボールに合わせる形が多い

ところが、それだけではない。両翼の関係から、センターフォワードと右サイド、つまりは隣同士の関係になったことで、ポジションチェンジも発生カジェホンが内に絞ってメルテンスがサイドに流れる。このパターンから生まれるゴールもあることが分かるだろう。

メルテンス自身のゴールシーンではないが、昨シーズンのCL初戦、後半アディショナルタイムにインシーニェが得点してリヴァプールを破った試合でも、やはりこのポジションチェンジに似た動きが明らかにハマった。外に流れたメルテンスの内側へのパスから抜け出したカジェホンが、インシーニェにラストパスを供給。見事な決勝点が生まれている。

このようなパターンは、他のチームであれば頻繁に行われているのかもしれないが、少なくともアルカディウシュ・ミリクが基準点型のフォワードとして起用された場合の試合では、あまり見かけないパターンだ。サイドに流れる動きからの仕掛けや崩しも、今シーズン序盤はイルビング・ロサーノが頻繁に求められてきたように見えたが、それに応えられたとは言い難い

つまり、カジェホンメルテンスの相性がより良好であることが分かるはずだ。

元がウィンガーと言うこともあり、サイドに流れてもプレーできるメルテンス。そして内に絞ってもラストパスを出せるカジェホン

 

メルテンスのコンバート前は、(あくまでメルテンスのゴールの際に限っては)クロスボールの出し手と受け手の関係が主だった2人だが、コンバート後はそれ以上の関係に。

どちらにとっても良い配置となっていたわけだ。

 

あと、それにしても、小柄ながらクロスボールに合わせる能力も光るメルテンスは見事としか言いようがない事も分かる。昨シーズンのインテル戦、相手の2人のDFに挟まれながら、カジェホンからのアーリークロスをヘディングで仕留めた場面には驚かざるを得なかった。

 

 

 

■最後に



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メルテンスカジェホン。現在32歳の2人は、どちらも2013年にナポリに加わり、そこからチームを支え続けてきた素晴らしいプレイヤーだ。前者は契約延長、後者は契約満了による退団が濃厚と見られているが、その貢献度は測りようがないほど素晴らしい

そんな中でも、(この記事テーマとはかけ離れてしまうが)僕は特にカジェホンについて言及したい

皆さんも、この記事を通して(メルテンスについて調べたつもりが、予想に反して、図らずとも)カジェホンの素晴らしさを理解して頂けただろう

 

ここ数年の間、あくまでナポレターノ以外から見れば、チームの中心はインシーニェであり、ハムシクであり、メルテンスだったはずだ。だけど僕らならカジェホンがどれだけ偉大なプレイヤーなのか知っている。

 

(インテルなどでプレーした)長友がYouTubeで発言していたが、世界一とも言われる裏への抜け出し自陣深くまで下がって行う献身的な守備。それに加え、2010年代最多の公式戦出場数

どれもボールを持って行うテクニカルなプレーではないが故に、前述したインシーニェらほど脚光を浴びる存在ではないし、性格的なところから考えてもおそらくそうだ。

カジェホンが本当に退団することになれば、また何かしら書きたいが、替えが効かない彼の退団はナポリにとって大きなダメージになることは間違いないだろう。それぐらいのプレイヤーだ。

 

そしてこの企画の主人公、メルテンス

来シーズン以降もナポリに残ってくれることが濃厚となってきたが、僕らファンからすれば最高の選手だ。まだまだ彼の華麗なプレーが見られることを喜びたい。

 

 

 

 

 

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最後になるが、グダクダと長い文章を読んでいただき、ありがとうございました!

これを書き始めようと決意してから1ヶ月半ぐらいは経過したので多少グダってても許してください。

 

で、最後にですが、今は皆さんとコロナ明けのセリエAを早く見たい!見たいんじゃ!!

そんな気分です。